コラム

LINEビューティープラスとは?機能・料金・向くサロンを解説【2026年10月版】

ヘアサロンでスタイリストがお客様の髪を切る写真に、LINEビューティープラスとは?機能・料金・向くサロンを解説【2026年10月版】と重ねたアイキャッチ画像

「ホットペッパーの手数料はおさえたい。でも新しいシステムを入れて、スタッフに覚えてもらう手間は増やしたくない」。

そんな迷いを抱えるサロンオーナーに向けて、LINEビューティープラスを整理しました。

LINEビューティープラスは、2026年9月に正式提供が始まったサービスです。

LINEヤフーは、国内に約38万の理美容サロンがあり、店舗は「新規集客依存によるコスト増」といった課題を抱えていると説明しています。LINEビューティープラスは、その課題に対するLINEヤフーの答えです。

出典:LINEヤフー株式会社 プレスリリース(2026年2月12日)、同(2026年9月8日)(最終閲覧日2026年10月25日)

この記事を読むと、次の3点がわかります。

  • 機能:何ができて、何ができないのか
  • 料金:年契約で月額費用半額キャンペーンを適用した場合の初年度と、2年目以降の通常料金で、いくらかかるのか
  • 使い分け:ホットペッパー・サロンボードと、どう組み合わせるのか

結論からいうと、LINEビューティープラスは予約・カルテ・配信をLINEにまとめる有料オプションです。

LINE上の予約は手数料0円ですが(Beautyオプションの月額料金は別途必要)、新規のお客様を集める役割は主にホットペッパーなどのポータルサイトやSNSが担い、LINEビューティープラスは再来店の促進が中心です。

記事の要約は次の通りです。

  • 初期サポート費用は30,000円、月額は年契約14,000円・月契約17,500円
  • スタッフを2名以上登録すると、複数スタッフ利用料が月11,000円(税別)かかる(3名以上でも同額)
  • 年契約の場合、通常料金の年間費用は、初期サポート費用を除いて、1名で168,000円、2名以上で300,000円(税別)
  • 月額半額のキャンペーンは、最初の1年分だけが対象(2026年10月時点)
  • 新規集客は媒体、再来店はLINEと分けると、費用の無駄をおさえやすい

LINEビューティープラスとは?何ができるサービスか

新しく入れるのは実はオプション1つだけと伝える見出し画像

LINEビューティープラスとは、LINEヤフーが提供するヘアサロン向けの予約・顧客管理サービスです。既存のLINE公式アカウントに有料の「Beautyオプション」を追加すると、予約・顧客管理・メッセージ配信をLINE上で行えます。LINE上の予約には手数料がかかりません。

以下では、仕組み、対象業種、LINE公式アカウントとの違い、申込条件を順に解説します。

LINEビューティープラスの定義と仕組み

LINEビューティープラスは、2つの仕組みでできています。1つ目は、すでにお持ちのLINE公式アカウントです。2つ目が「Beautyオプション」で、予約とカルテ管理を担う月額制の有料機能です。

Beautyオプションは、LINE公式アカウントの管理画面から追加する「拡張オプション」のひとつです。CRMオプションやレストランオプションなど、ほかの拡張オプションと同じ並びにあります。

予約オプションの仕組みや管理方法の詳細は、LINEヤフー for Businessの公式ページでご確認ください。LINEミニアプリとは、LINEの中で動くWebアプリのことです。お客様が新しくアプリを入れる必要はありません。

LINEビューティープラスの正式提供は2026年9月です。古い解説記事には「6月開始」のまま残っているものがあるため、日付は公式情報で確認すると安心です。

次に、どんな業種が使えるのかを見ていきます。

対象業種はヘアサロンと理容店|エステ・ネイルは対象外

2026年10月時点の対象は、美容院・ヘアサロンと理容店とされています(最新の対象業種は公式サイトでご確認ください)。エステやネイルなど、ほかの業種は今のところ対象外です。

2026年2月の発表では、LINEヤフーはヘアサロン以外の業種もカバーする予定としていました。ただし公式ページは、そのほかの業種について、現時点では対応予定を案内していません。

LINE公式アカウント単体とBeautyオプションの違い

LINEビューティープラスは、LINE公式アカウントの代わりではなく、「Beautyオプション」を上乗せして使うものです。違いは次のとおりです。

項目LINE公式アカウント単体Beautyオプションを追加(LINEビューティープラス)
予約受付リッチメニューから外部サイトやフォームへ誘導LINE上でメニュー・担当・日時を選んで完結
予約管理チャットや外部ツールで手動対応管理画面の予約表に自動で反映
顧客情報チャット履歴や友だち情報が中心施術履歴や写真をカルテに保存
配信属性などで絞り込み予約や顧客情報で絞り込み

予約を電話やホットペッパー中心で受けていて、LINEは告知だけに使っているなら、まずは単体で十分です。予約と再来店の連絡をLINEに集めたくなったときが、オプションを考えるタイミングです。

次に、申込に必要な条件を確認しましょう。

申込に必要な管理者権限と認証済みアカウント

LINEビューティープラスの申込条件は、次のとおりです。

  • 管理者権限をもつユーザーである
  • LINE公式アカウントが認証済み(LINEの審査を通過した公式アカウント)である
  • ビジネスマネージャー(事業者単位で公式アカウントを管理する仕組み)とLINE公式アカウントの接続・認証が済んでいる
  • CRMオプション、レストランオプション、Beautyオプション、チャットProオプションを契約していない(チャットProオプションは解約後、翌月1日以降に申込み可)
  • 友だちが10万人以上ではない

見落としやすいのは、ほかのオプションとの併用条件です。

すでにチャットProオプションなどを契約している場合は、先に契約状況を確認しておきましょう。チャットProオプションは解約しても当月末まで契約が続くため、Beautyオプションに申し込めるのは解約完了の翌月1日以降です。

出典:申し込み・解約(Beautyオプション)マニュアル|LINEヤフー for Business(最終閲覧日2026年10月25日)

LINEビューティープラスの機能はどこまでできる?

再来店の連絡が手作業から自動に変わりますと伝える見出し画像

LINEビューティープラスの機能は、予約・顧客カルテ管理・メッセージ配信の3つが柱です。

次の要素をひとつのLINE公式アカウントにまとめられます。

  • LINE上でメニューを選ぶ
  • 担当スタッフを選ぶ
  • 日時を選ぶ予約
  • 施術写真つきのカルテ
  • 来店履歴(予約・来店データ)で絞った配信

一方で、新規集客や会計連携には限りがあります。

以下では、機能を順に確認し、最後にできないことも整理します。

LINEビューティープラスの機能の全体像(2026年10月時点)の図解。LINE公式アカウントの上にヘアサロン向けのBeautyオプションがあり、24時間LINE上で予約が完結し前日リマインドも自動通知する予約機能、施術履歴や写真を記録してスタッフ間で情報共有する電子カルテ機能、顧客データに基づき最適なタイミングでメッセージを自動配信する配信機能の3つで構成され、カルテ・予約データを配信の絞り込みへ連携する。枠外の未対応項目として、新規集客は対象外、POS会計連携は未対応であることを示す

ミニアプリで受けられる予約機能の範囲

お客様は、LINE上でメニューや担当スタッフ(スタッフが複数いる場合)、希望日時を選び、そのまま予約を進められます。

認証済みミニアプリなら、予約完了の通知や前日のリマインドを自動で送れ、キャンセルもLINE上で完結します。LINEミニアプリ「お知らせ」アカウントから、サービスメッセージとして無料で自動通知されます。

24時間受け付けるので、営業時間外に「明日にしよう」と先送りされる機会も減らせます。次に、スタッフ別・メニュー別の管理を見ていきましょう。

スタッフ別・メニュー別の予約管理

LINEと連携する予約ツールなら、メニューごとに受付内容を設定して予約を受けられます。たとえばカットは30分、カラーは90分といった具合です。施術時間に合わせて、無理のない予約表になります。

気をつけたいのは、スタッフの登録人数です。LINEビューティープラスにおける複数スタッフ利用料は、スタッフを2名以上設定すると発生する料金です。オーナーひとりのサロンならかかりません。

アシスタントや業務委託の方を登録するかどうかで、月11,000円の有無が決まります。申込前に、予約表へ載せる人数を決めておきましょう。

顧客カルテで残せる来店履歴の情報

カルテには、予約ごとに施術内容と写真(最大6枚)を記録でき、お客様に共有できます。メモは、お客様用とサロン用で書き分けられます。

来店時には、カウンセリングシートも使えます。スマホからカウンセリングフォームを開いてもらい、お客様自身が記入します。回答時に、自然な流れで友だち追加を促すことも可能です。

カルテとは、来店履歴や施術内容を記録した顧客台帳のことです。担当が変わっても、前回のカラー剤や髪の状態を引き継げます。

空席配信・セグメント配信・オートメーション配信の使い道

配信機能は、空席配信・セグメント配信・オートメーション配信の3種類です。セグメント配信とは、友だちを条件で絞って送る配信のことです。

オートメーション配信では、条件に合わせて自動でメッセージを届けられます。

絞り込みは、予約履歴や顧客情報をもとに行えます。実際に選べる条件は、管理画面や公式ページで確認しましょう。空席通知は、キャンセルが出た際に、スタイリストそれぞれの顧客に絞って配信できます。

配信の通数には、LINE公式アカウントの料金プランの上限があります。コミュニケーションプランは月額0円で、配信は月200通までです。1通を友だち全員に送ると、友だちの人数分が通数に数えられます。

Beautyオプションの予約完了やリマインドの自動通知は無料とされていますが、絞り込み配信などが通数にどう数えられるかは、申込前に公式マニュアルやヘルプで確認すると安心です。基本の仕組みは、次の記事でも整理しています。

次に、できないことも確認しておきましょう。

できないことと他ツールが必要な場面

まず、新規集客の力は弱めです。LINEのメッセージは友だち登録した人にしか届きません。初めて来るお客様には、ホットペッパーなどの媒体が向いています。

ほかにも、次の点は知っておきたいところです。

  • 外部予約サイトとの連携は有料オプション(かんざし連携)の契約が必要。なお、Square連携など外部POS連携は2027年春頃の提供予定
  • 会計機器との連携は、SquareターミナルとのPOS連携を2027年春頃に開始予定
  • ホットペッパーのようなポイント制度は、2026年2月の発表時点では敷かない方針(美容業界メディアBeautopiaによる発表会取材記事より。開発中の時点での方針)

店販を扱いたい場合は、予約・カルテとは別の仕組みが要ります。使い分けは、後ほど紹介します。まずは、気になる料金から見ていきましょう。

LINEビューティープラスの料金はいくら?初期費用も確認

先に1年ぶんの目安が見えると判断しやすくなりますと伝える見出し画像

LINEビューティープラスのBeautyオプションの料金は、初期サポート費用30,000円、月額費用(年契約14,000円・月契約17,500円)、複数スタッフ利用料11,000円(2名以上在籍の場合)の3つで構成されます(税別、LINE公式アカウントのプラン料金は別途)。

無料プランや無料トライアルは、公式ページには見当たりません。年契約の場合、月額費用の年間合計は、1名で168,000円、2名以上で300,000円です(いずれも税別、初期サポート費用30,000円は別)。

以下では、内訳、キャンペーン、契約形態、試算、請求の見分け方を順に解説します。

初期サポート費用・月額・スタッフ料の内訳

料金は、初期サポート費用・月額費用・複数スタッフ利用料の3つです。それぞれ何にかかる費用なのか、順番に整理していきます。

項目金額(税別)補足
初期サポート費用30,000円初期設定代行・立ち上げ支援を含む
月額費用(年契約)14,000円/月契約時に1年分(168,000円)を一括払い
月額費用(月契約)17,500円/月毎月決済
複数スタッフ利用料11,000円/月スタッフ2名以上で発生

出典:LINEビューティープラス|LINEヤフー for Business(最終閲覧日2026年10月25日)

LINEビューティープラスの料金構成の図解。下層が初回のみの初期サポート費用30,000円(税別)、中層が月額費用で年契約14,000円/月または月契約17,500円/月、上層がスタッフを2名以上登録する場合のみ加算される複数スタッフ利用料11,000円/月。予約件数に応じた課金がない予約手数料0円であることと、年契約・通常料金・初期費用別の年間費用の目安がスタッフ1名で168,000円、2名以上で300,000円であることを示す。LINE公式アカウント本体の料金は別途かかり、表示金額はすべて税別

初期サポート費用には、初期設定代行と立ち上げ支援が含まれます。複数スタッフ利用料は、2名以上の欄を人数にかかわらず11,000円として計算しています。

LINE公式アカウント本体の月額は別です。コミュニケーションプランは0円、ライトプランは5,000円、スタンダードプランは15,000円(いずれも税別)です。

2026年10月1日には、追加メッセージ料金の改定がありました。最新の単価は次の記事でまとめています。

次に、キャンペーンを使った場合の年間費用を見てみましょう。

通常料金とキャンペーン適用時の年間費用

通常料金とキャンペーン適用時の、年契約の費用は次の通りです(税別)。

ケース月額分(年間)初期サポート込みの初年度(税別)
通常・1名168,000円198,000円
通常・2名以上300,000円330,000円
月額半額+スタッフ料0円・1名84,000円114,000円
月額半額+スタッフ料0円・2名以上84,000円114,000円

2名以上の通常料金は、(14,000円+11,000円)×12か月で計算しています。スタッフ料0円の行は、1年間すべてが2027年10月までに収まる場合の計算です。

キャンペーンには、押さえるべき期限があります。

  • 初期サポート費用の無料:先行予約限定の特典で、2026年10月時点では受付を終了しています(現在の適用可否は公式サイトでご確認ください)
  • 月額半額:2027年8月までの年契約が対象
  • 複数スタッフ利用料0円:2027年10月までが対象

申込状況によっては、表示期間内でも各キャンペーンが終了することがあります。

さらに、半額が効くのは最初の1年だけです。1名の場合、1年目は税込92,400円、2年目の更新は税込184,800円になる計算です。2年目の予算も、先に見ておきましょう。

年契約と月契約はどちらが向くか

年契約と月契約は、次のように違います。

項目年契約月契約
月額(税別)14,000円17,500円
年間(税別)168,000円210,000円
支払い1年分を一括毎月
半額キャンペーン対象対象外
途中解約不可翌月以降を予約

※料金・キャンペーン条件・解約条件は変更される場合があります。申込前に公式サイトでご確認ください。

年契約のほうが、年間で42,000円安くなります。半額キャンペーンも年契約が条件です。

注意したいのは、契約後の変更です。

1年は使う見込みなら年契約、まず短期間で試したいなら月契約を選ぶと、うまくいきやすいです。

小規模サロンでも元は取れるか試算

月額を客単価で割ると、何人分の売上で元が取れるかがわかります。客単価8,000円で試算しました(売上ベースの単純計算で、端数は切り上げです。粗利で見ると人数は増えます)。

ケース月の費用(税別)必要な来店数の目安
通常・1名(年契約)14,000円2人分
通常・2名以上(年契約)25,000円4人分
半額キャンペーン中(年契約の初年度・人数問わず)7,000円1人分

たとえば、再来店の連絡をLINEに切り替えて、月に2人多く戻ってくれば、1名サロンの通常料金は賄えます。

ただし、予約手数料が0円でも、LINE公式アカウントのプラン料金は別に必要です。友だちが少ないうちは、配信の効果も限られます。費用だけでなく、友だちを増やせる見込みも合わせて考えましょう。

Beautyオプションの請求の見分け方

LINE公式アカウント本体の月額プランとは別に、Beautyオプションの請求が発生します。どちらの請求なのかは、金額と決済日で見分けられます。

年契約(一括払い)は購入時に決済し、更新時は次の契約開始月の1日に決済されます。月契約は、初月分を購入時に決済し、その後は毎月1日に当月分が決済されます。

税率10%で計算すると、金額は次のとおりです。

  • 月契約:17,500円×1.1=19,250円
  • 年契約(通常・1名):月額14,000円(税抜)×12か月×1.1=184,800円(税込)

お支払い履歴などの確認は、パソコンのWeb版管理画面(「設定」>「利用と請求」)で行います。

LINE Official Account Managerの設定にある利用と請求の拡張オプションから開くBeautyオプションの画面。Beautyオプションは美容サロンがお客様とのつながりを育てるためのLINE公式アカウントの拡張機能であるという説明と、「詳しい機能・活用イメージを見る」ボタン、「申込む」ボタン、お問い合わせの案内が表示されている

Beautyオプションの管理画面

金額と決済日が上の数字と合うかどうかで、Beautyオプションの請求かどうかを見分けられます。

LINEビューティープラスとほかの予約システムを比較

役割がわかると自分のお店に合うか判断できますと伝える見出し画像

LINEビューティープラスは、再来店を促す自店のツールです。新規のお客様を集めるホットペッパービューティーとは、役割が違います。費用も、月額固定が中心のLINEと、掲載費に手数料が加わる媒体とでは仕組みが異なります。

以下では、費用、得意分野、サロンボードとの関係、比較表の順に確認します。

ホットペッパーとの費用構造の違い

ホットペッパービューティーの掲載料は、公式には公開されていません。料金はエリア・業種・プランで変わります。代理店の目安では、月額2万円台から、エリアや競合状況によっては25万円超(50万円以上とする例もあります)まで幅があります。

ヘアサロンなどでは、掲載費とは別に、ホットペッパー経由のネット予約の施術料金に応じた手数料が加わります(率はプランにより異なる場合があります)。LINEビューティープラスは、LINE上の予約に予約手数料がかかりません(ただし、初期サポート費用や月額費用は別途必要です)。

予約が増えるほど媒体の手数料は増えますが、LINEビューティープラスの費用は増えないのが、費用構造の大きな違いです。次に、役割の違いを見ていきましょう。

新規集客と再来店はどちらが得意か

新規集客はホットペッパー、再来店はLINEが得意です。LINEは友だち登録をした人にしか届きません。初めてのお客様に見つけてもらう力は、ホットペッパーのほうが上です。

そこで、役割を分ける使い方が考えられます。

  1. 初回は、ホットペッパーなどの媒体で来店してもらう
  2. 来店時に、カウンセリングシートの記入などを通じて友だちになってもらう
  3. 2回目以降は、LINEから予約してもらう
新規集客と再来店の役割分担の図解。新規のお客様はホットペッパービューティーなどの予約媒体で新規集客して初回来店し、店頭でのカウンセリング時にQRコードからLINE友だち登録へ誘導する。その後はLINE公式アカウント+Beautyオプション(有料)で自動リマインドやメッセージを配信し、2回目以降は予約媒体を通さずLINEで直接予約してもらう。LINE上の予約は予約手数料0円で、2回目以降の予約をLINEに移すことで媒体手数料を削減できる。Beautyオプションの月額費用・初期サポート費用などは別途必要で、LINEの配信は友だち登録をした人にのみ届くため新規獲得は予約媒体、リピート育成はLINEと使い分けるのが効果的であることを示す

ホットペッパー経由の予約には、そのたびに成果に応じた手数料が発生します。2回目以降をLINEに移せれば、手数料の削減が可能です。

サロンボード等の予約システムとの違い

サロンボードは、ホットペッパーの掲載店が使える予約・顧客管理システムです。利用料は無料ですが、ホットペッパーの掲載料や手数料がかかるため、完全無料ではありません。

併用するときは、予約表が2つになる点に気をつけましょう。ホットペッパーの予約はサロンボード、LINEの予約はBeautyオプションの管理画面に入るため、二重予約を防ぐ運用ルールを決めておくと安心です。たとえば「毎朝、2つの予約表を見比べる」といった決め方があります。

別の選択肢として、LINEミニアプリを使った外部の予約システムもあります。LINEヤフーのページで紹介されているBeauty Meritは、初期費用100,000円〜、月額20,000円〜です。

予約・カルテはBeauty、店販・ECはLineup

LINEビューティープラスの機能は、予約・顧客管理・配信が中心です。シャンプーなどの店販をLINE上で売る機能は、公式の機能紹介では確認できません。

店販を売りたいときは、Lineupが使えます。LineupはLINE上にネットショップを開設し、クーポンや配信も同じ場所で行えるサービスです。予約・カルテはBeautyオプション、店販はLineup、という分担です。

予約・カルテと店販の分担が見えたら、次は店販の入口を用意するだけです。Lineupは、管理画面から商品名・説明・画像・価格を登録するだけで、LINEのトーク画面上にショップを開設できます(最大200点の商品に対応、デザインやプログラミングの知識は不要)。

LINE公式アカウントは無料プランでも連携でき、初期費用は0円、契約期間の縛りもありません(2026年10月時点)。お客様に友だち登録をお願いできる場面があるなら、店販にもそのまま活かせます。

LINE公式アカウントは無料プランでも可

LINE上のショップ機能を確認する

契約期間の縛りはありません

料金・機能・向く店を比較表で整理

比べるのは、LINEビューティープラス、ホットペッパー+サロンボード、LINEミニアプリ型の3つです。費用の形と得意なことを並べました。

項目LINEビューティープラスホットペッパー+サロンボードLINEミニアプリ型(Beauty Merit等)
費用の形月額固定が中心(初期サポート30,000円、月額14,000円〜/2名以上は+11,000円・税別)掲載料+予約ごとの手数料初期費用+月額(例:Beauty Merit 100,000円〜/20,000円〜)
予約手数料0円ありサービスごとに異なる
得意なこと再来店・リピート新規集客複数の予約経路の一元管理
向く店常連が多く、友だちを増やせる店新規を増やしたい店複数の予約経路を一本化したい店

どれか1つを選ぶより、役割で組み合わせるほうが無駄は減ります。

LINEビューティープラスを美容室で導入するには?

細かい初期設定は専任スタッフにお任せできますと伝える見出し画像

LINEビューティープラスの導入は、Web版LINE Official Account Managerから申し込み、LINEヤフーの初期サポートを受けて利用を始める流れです。公式の案内では、申込から利用開始までの目安は約5〜6週間ですが、設定内容によって前後する場合があります。

以下では、申込の流れ、設定、チェックリスト、友だち登録の導線づくりを順に解説します。

申込から予約ページ公開までの流れ

申込は、次の手順で進めます。

  1. Web版LINE Official Account Managerにログインする
  2. [設定]>[利用と請求]>[拡張オプション]>[Beautyオプション]を開く
  3. [申込む]をクリックし、必要事項を入力して、確認画面で内容を確認のうえ[確定]をクリックする
  4. サポート担当者からの連絡を受け、初期サポートを経て利用を開始する
申込から利用開始までの流れの図解。目安は約5〜6週間(設定内容により前後)。Step1でPCのWeb版管理画面の拡張オプションから申し込み、Step2で初期サポート費用とBeautyオプション費用を決済し(決済時期は契約形態で異なる)、Step3で初期サポート手続きのため担当者から連絡が入り、Step4でメニューやスタッフ情報などの初期設定をLINEヤフーが代行し、Step5で初期サポートが完了するとLINE上での予約管理・顧客管理を開始できる。契約期間の開始は初期サポート完了月の翌月1日からで、実際の利用開始タイミングと契約期間の起算日は異なることを示す

契約期間は、初期サポート完了月の翌月1日から始まります。支払い方法は、クレジットカードまたは請求書です。契約できるのは、現時点ではWeb版の管理画面(PC)からのみです(管理アプリからは購入できません)。

ミニアプリで予約を受ける設定手順

初期サポートでは、予約機能の設定に加えて、メニューやスタイリスト情報の登録といった細かな初期設定作業まで、専任スタッフが代行します。

オーナー側は、次の情報を用意しておくとスムーズです。

  • メニュー名、料金、所要時間の一覧
  • スタッフの名前と、担当できるメニュー
  • 営業時間、定休日、予約の受付可能な期間や時間枠

予約ページができたら、お客様へ案内します。予約は専用のURLから受け付けるため、LINE公式アカウントのほか、InstagramなどのSNSや自社サイトにURLを載せて案内しましょう。

失敗しない導入前のチェックリスト

申込の前に、次の項目を確認しておきましょう。

  • 公式アカウントが認証済みで、管理者権限があり、ビジネスマネージャーと接続・認証済みである(友だち10万人未満が条件)
  • CRMオプション・レストランオプション・チャットProオプションを契約していない
  • 年契約(月額14,000円・税別)を選ぶ場合、契約時に1年分(168,000円・税別)の一括払いを用意できる
  • スタッフを何名登録するか決めている
  • ホットペッパーとの二重予約を防ぐ運用ルールがある

特に見落としやすいのが、年契約を選ぶと、利用開始日から1年分の月額費用を契約時に一括で支払う必要がある点です。半額キャンペーン中でも、まとまった金額を先に払う点は変わりません。

キャンペーンコードをおもちの場合は、初期サポート費用とBeautyオプション費用の両方に入力します。未入力のまま購入すると、あとからの適用は原則できません。先行予約済みの場合は自動適用のため、入力は不要です。

友だち登録を増やす店内の導線づくり

LINEビューティープラスは、友だちが少ないままだと十分に活用できません。導入前から、店内で友だち登録をお願いする流れを作っておきましょう。

たとえば、施術前のカウンセリングシートをLINEで記入してもらう方法があります。QRコードをレジ横やセット面のミラー、予約確認のカードに置いておくと、声かけの負担も減ります。

ヘアサロンのセット面のカウンターに置いた卓上POPのイメージ。「LINE友だち追加で次回ご予約がスムーズです」という案内とQRコード、かんたん予約・お知らせ配信・お得な情報のアイコンが載っている

※イメージ

友だちを増やす具体策は、次の記事で詳しく解説しています。

LINEビューティープラスでリピート率は上がる?

次の来店のきっかけをLINEで作れますと伝える見出し画像

LINEビューティープラスでリピート率が上がるかどうかは、運用次第です。来店履歴に応じた配信の自動化やカルテの共有など、再来店のきっかけを作る仕組みは備わっています(配信条件の設定は店舗側で必要です)。

以下では、効果の見方、配信の使い方、確認する指標を順に解説します。

ヘアサロンの集客にどれくらい効果があるか

具体的な効果の数値は、公式には公表されていません。そのため、この記事でも「何%上がる」とは書けないのが実情です。

ただ、参考になる事例はあります。LINEヤフーの事例ページでは、Hair Salon HOMEがLINEミニアプリとLINE公式アカウントのメッセージ配信を併用し、接客工数を減らしながら、空席情報の配信日に1日10件以上の予約を獲得したと紹介されています(2023年時点の一店舗の事例)。ただし、LINEビューティープラスそのものの事例ではありません。

出典:Hair Salon HOMEの導入事例|LINEヤフー for Business(最終閲覧日2026年10月25日)

効果を左右する大きな要素は、友だちの数と、配信の中身です。まずは「再来店の連絡が、手作業から自動に変わる」ところから効率化を実感できるはずです。次に、配信の具体的な使い方を見ていきましょう。

来店周期に合わせた再来店配信の使い方

再来店配信は、来店周期に合わせるのがコツです。次のような設定が考えられます(日数は一例で、店の実績で決めます)。

  • カット後、約6週間で「そろそろ整えませんか」と送る
  • カラー後、約2か月で「根元が気になる頃です」と送る
  • 空席が出たら、その日に来られそうな常連へ送る

条件に合わせて自動で届くオートメーション配信の機能があります。一度設定すれば、条件に合う友だちへ自動で配信できます(利用できる条件はプランにより異なり、配信は通数の範囲内です)。施術の合間に、手打ちで連絡する手間が減ります。

カルテ情報で絞るセグメント配信の例

予約履歴や顧客情報で絞ると、同じ内容を全員に送らずに済みます。次の表は考え方の例で、実際に選べる条件は管理画面で確認してください。

絞り込み条件(例)配信のねらい
前回の施術がカラー色持ちの確認と、次回カラーの案内
来店が1回だけ2回目の来店を促すお礼とクーポン
最終来店から3か月以上久しぶりの来店を呼びかける案内
髪のお悩みが乾燥トリートメントの提案
次回予約が未登録予約ページへの案内

関係のない配信が続くと、通知を見なくなったり、ブロックされたりする可能性があります。相手に合った内容だけを送ることが、友だちを減らさない近道です。

効果を測る指標と見直しのタイミング

効果は、次の指標で確認できます。

  • 友だち登録の数と、来店客に対する登録率(登録数÷来店客数)
  • LINE経由の予約件数
  • 2回目来店までの日数、再来店率
  • 配信後の予約数と、ブロック数

数値の確認は週〜月単位で行い、施策全体の見直しは3か月ごとが目安です。年契約は1年間続き自動更新されるため、半年を目安に効果を見て、2年目も続けるかどうかを決める材料にしましょう(解約は契約期間中に予約できます)。

LINEビューティープラスのデメリットと向かない店の特徴

向き不向きがわかれば迷いが減りますと伝える見出し画像

LINEビューティープラスのデメリットは、以下の3つが挙げられます。

  • 年契約が一括払いで中途解約できないこと
  • 対象がヘアサロン・理容店に限られること
  • ポータルサイトのような集客媒体ではなく、新規集客の力は限定的なこと

向く店と向かない店を先に見分けておくと、申込後の後悔を減らせます。

以下では、解約の仕組みも含めて順に確認します。

年契約は一括払いで中途解約できない

年契約は、1年分を一括で払い、途中で辞められません。また、LINEヤフーの公式案内によると、年契約(一括払い)は中途解約が原則できない契約とされています。

さらに、更新は自動で行われます。年契約も月契約も、解約しない限り更新されます。通常料金で1名なら、更新日に税込184,800円が決済されます。

不要になったら、更新前に解約予約を済ませておきましょう。更新日の1か月前に、カレンダーへ通知を入れておくと忘れにくくなります。

対象外の業種と認証済みアカウント前提

対象外の業種と、認証済みアカウントが前提という点も、デメリットになります。エステやネイルサロンは、2026年10月時点では使えません。

認証済みアカウントでない場合は、先に認証の手続きが必要です。すでにCRMオプション、レストランオプション、チャットProオプションのいずれかを契約している場合は、そのままでは条件を満たせません(チャットProオプションは解約完了の翌月1日以降に申し込めます)。

申込前の確認項目として、チェックしておきましょう。

向いているサロン・向いていないサロン

向き不向きは、次のように分けられます。

向いているサロン向いていないサロン
常連が多く、再来店を増やしたい新規客がほとんどで、リピートが少ない
予約手数料を減らしたい友だち登録をお願いする場面がない
配信や設定を見直す時間がある配信や設定を見直す時間がとれない
ヘアサロン・理容店であるエステ・ネイルなど他業種

当てはまる項目が多いほうを見て、判断の材料にしましょう。

解約前に確認したいデータと請求の扱い

解約は、Web版の管理画面から「解約予約」で行います。手順は次のとおりです。

  1. Web版LINE Official Account Managerにログインする
  2. [設定]>[利用と請求]>[拡張オプション]から[Beautyオプション]を開く(申し込み時と同じ画面で、画面表記は2026年10月時点)
  3. [解約予約]をクリックし、画面の案内に従って手続きを完了する

解約できる時期は、契約形態で異なります。

項目年契約(一括払い)月契約
解約予約ができる時期契約期間中ならいつでも毎月1日を除き、翌月以降の解約を予約できる
解約が反映されるタイミング契約期間終了月の翌月の月初翌月以降(予約時に管理画面で確認)
途中解約・返金受け付けていない月途中の解約は不可(翌月以降の予約制)。返金は公式マニュアルに記載なし

出典:申し込み・解約(Beautyオプション)マニュアル|LINEヤフー for Business(最終閲覧日2026年10月25日)

解約前に、カルテなど必要な情報は控えておきましょう。契約終了後のデータの扱いは、利用規約で確認すると安心です。

LINE公式アカウント本体の月額プランは、Beautyオプションとは別契約です。オプションを解約しても、本体の請求は続きます。画面の表示が違う場合は、公式マニュアルの「解約について」で最新の手順を確認しましょう。

LINEビューティープラスのよくある質問

気になる点を解消してすっきり申込に進みましょうと伝えるFAQの見出し画像

LINEビューティープラスの料金や契約について、よく寄せられる質問に答えます。いずれも2026年10月時点の公式情報をもとにしています。

LINEビューティープラスは無料で使えますか?

無料プランや無料トライアルは、公式ページでは確認できません。月額は年契約で14,000円、月契約で17,500円(いずれも税別)で、初期サポート費用30,000円(税別)が別にかかります。

なお、スタッフが2名以上在籍する場合は複数スタッフ利用料(月11,000円・税別)も別途必要です。LINE公式アカウント本体には月額0円のプランがありますが、予約管理などBeautyの機能は含まれません。

LINE公式アカウントの料金とは別にかかりますか?

別にかかります。Beautyオプションは、LINE公式アカウントの月額プランとは別契約で、請求も別々です。オプションを解約しても、本体のプランは続きます。

年契約は途中で解約できますか?

年契約は、中途解約が原則できません。解約予約は契約期間中にいつでもできますが、反映されるのは契約期間終了月の翌月月初です。更新日の1か月前に通知を設定しておくと、更新前に判断できます。

ホットペッパーの代わりになりますか?

代わりというより、役割が違います。ホットペッパービューティーは新規のお客様を集める媒体で、LINEビューティープラスは自店のお客様にリピートしてもらうツールです。新規集客は媒体、再来店はLINEと分けると、費用の無駄が減ります。

サロンボードと併用できますか?

併用はできますが、予約表が2つになる点に注意が必要です。ホットペッパーの予約はサロンボード、LINEの予約はBeautyオプションの管理画面に入るため、二重予約を防ぐ運用ルールを決めておきましょう。

LINEビューティープラスは「再来店を自店で増やしたい店」向き

LINEビューティープラスは、予約・カルテ・配信をLINEにまとめ、再来店を自店で増やす有料オプションです。予約手数料は0円ですが新規集客は担わないため、新規は媒体、再来店はLINEと分けるのが基本です。費用は初期サポート費用30,000円に月額14,000円〜(年契約・税別)で、2年目の更新額も予算に入れましょう。友だち登録をお願いできる店なら、費用に見合う可能性があります。

再来店も店販もLINEで回す土台づくりは、Lineupの無料アカウント登録から始められます。LINE公式アカウントと連携して商品を登録すれば、LINE上にネットショップを開設できます。初期費用は0円、スタンダードプランは月額3,000円(税込、初月無料)です(2026年10月時点。別途、注文金額に対してシステム利用料1.5%と決済手数料がかかります)。

初月無料・初期費用0円

Lineupの機能と無料登録の流れを見る

契約期間の縛りなし

ヘアサロンの店販をLINEで始めるならLineupへ

会社名
株式会社Lineup
所在地
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目12番4号N&E・BLD.7階
電話番号
050-3700-7680
メールアドレス
cs(a)lineup.co.jp
主な事業内容
EC事業者向け決済ソフトの運営開発
Webシステムの受託開発、コンサルティング
ECサイトの運営