コラム

LINEレストランプラス導入前に知りたかった3つの不安

飲食店の店主がスマホを手に笑顔を見せる写真に、LINEレストランプラス導入前に知りたかった3つの不安、手数料や電話対応に悩む店主へと重ねたアイキャッチ画像

LINEレストランプラスは、気になりつつも申込に踏み切れずにいる店主も少なくないサービスです。次のような迷いはありませんか。

  • 「実質初年度0円」と聞くが、3年目以降の負担が見えない
  • 予約が増えても、また来てくれる客が残るか不安
  • 大手が慎重と聞き、小さな店で使えるのかわからない

公式発表、日本経済新聞の報道、Lineupの活用事例を読み比べると、不安は「費用・顧客データ・運用負荷」の3つに整理できます。

この記事を読むと、申込前の確認手順、LINE公式アカウントとの違い、30日の試し方がわかります。

記事内容の要約は次の通りです。

  • LINEレストランプラスは、LINE公式アカウントに「レストランオプション」を足して、注文・会計・顧客管理をLINE上でまとめて使う飲食店向けのサービス
  • 利用料は非公表。実質初年度0円・2年目半額は、2026年6月〜2027年3月に2年契約で申し込んだ場合のプラン費用が対象で、3年目以降の料金は公式に記載がない
  • 予約の受付は「LINEで予約」や予約台帳と組み合わせるため、既存の予約サイトとの役割分担を決める
  • 顧客リスト・お金・選択の自由の3軸で、LINE公式アカウントと比べる
  • 30日の検証期間と撤退基準を先に決め、途中解約の条件も確認しておけば、慎重な店でも試しやすい

LINEレストランプラスとは?2026年時点でできること

実は、中心は予約じゃなくて注文と会計ですと伝える見出し画像

LINEレストランプラスとは、LINE公式アカウントに「レストランオプション」を足して使う、注文から顧客管理までの飲食店向けサービスです。LINEヤフーが提供するサービスで、2026年6月23日に提供開始が発表されました。

ここでは、仕組み、「LINEで予約」との違い、自動対応の流れ、公式情報で確認した機能の4点を順に解説します。

LINEレストランプラスは一言でいうとどんなもの?

LINEレストランプラスは、お客様のスマホ注文から店舗での会計、LINE公式アカウントでの再来店の案内までを、ひとつのサービスでつなぐ仕組みです。LINE公式アカウント(店がお客様にメッセージを送れるLINEの店舗用アカウント)に「レストランオプション」を足して使います。

次の機能を、一体のパッケージで提供します。

  • モバイルオーダー:お客様が自分のスマホで注文する仕組み
  • POS:会計と売上を記録するレジ機能
  • ハンディ:店員が持つ注文端末
  • 売上・顧客管理:売上の集計と、CRM(顧客の来店や注文の記録を管理し、関係づくりに生かす手法)
  • 配信機能:LINE公式アカウントのメッセージ配信
LINEレストランプラスの機能構成の図解。土台のLINE公式アカウント(友だちリスト管理やメッセージ配信を行う店舗運用の基本ベース)の上に、拡張パッケージのレストランオプションとして、お客様が自分のスマホでメニューを見て直接注文できる①モバイルオーダー、レジでの会計・売上記録と店員が操作する注文端末の②POS・ハンディ、来店・注文履歴を蓄積・分析して再来店を促す配信に活用する③売上・顧客管理(CRM)が載る構成。申込はLINE公式アカウントの管理画面から「レストランオプション」として申請することを示す

申込はLINE公式アカウントの管理画面から、「レストランオプション」として行います。

LINE Official Account Managerの設定にある利用と請求の拡張オプションから開くレストランオプションの画面。モバイルオーダー、POSレジアプリ、ハンディアプリ、店舗・売上・顧客管理機能をまとめて提供する店舗向け拡張オプションであるという説明と、「詳しい機能・活用イメージを見る」「申込む」ボタン、利用規模により費用が異なるため申し込み前の問い合わせで概算費用を案内するというお知らせが表示されている

LINE公式アカウント管理画面の「レストランオプション」申込画面

「予約サイトの代わり」だと思っていた人も多いでしょう。2026年10月21日時点でLINEヤフーの公式サイトの機能一覧を見ると、レストランオプションの中心は予約ではなく注文と会計です(予約の受付は、LINE公式アカウント側の「LINEで予約」と組み合わせます)。

この違いを、次に「LINEで予約」と並べて整理しましょう。

LINEレストランプラスと「LINEで予約」の違いを3つで整理

LINEレストランプラスと「LINEで予約」は、役割・費用の見え方・予約台帳(予約を一覧で管理するシステム)との関係の3点で違います。

比べる点LINEレストランプラスLINEで予約
中心の役割注文・会計・顧客管理・配信予約の受付
費用の見え方利用料金は公開されていない(2026年10月時点)予約手数料0円(連携パートナーの契約プランで異なる場合あり)
予約台帳との関係トレタとの連携は予定とされている(最新の提供状況は公式サイトで要確認)トレタ(※2)予約台帳と2026年8月に連携開始

※2 飲食店向けの予約台帳アプリ

「LINEで予約」では、LINE公式アカウントからの予約手数料は0円です(ただし連携パートナーの契約プランによって異なる場合があり、予約台帳の利用料などは別途かかります)。トレタ予約台帳は2026年8月に「LINEで予約」との連携を始め、同サービス経由の予約には送客手数料がかかりません(トレタ予約台帳の利用料などは別途必要)。

一方、LINEレストランプラスとトレタの連携は、LINEヤフーの発表時点では「予定」です。(2026年10月時点)LINEレストランプラスの料金は、公開されていません。

出典:LINEで予約|LINEヤフー for Business、トレタ予約台帳、「LINEで予約」と連携開始|トレタ、LINEヤフー株式会社 プレスリリース(2026年2月12日)(最終閲覧日2026年10月25日)

予約は別の仕組みと組み合わせる前提で見ると、混乱しにくくなります。次は、お客様側から見た自動対応の流れを見ていきましょう。

予約や注文を顧客に自動対応する仕組み

お客様がLINEで注文し、店側がその記録を配信に使う。この流れが基本です。お客様は専用アプリのダウンロードが不要で、USENの「USEN Mobile Order」のように、英語・韓国語・中国語(簡体字・繁体字)の多言語表示に対応したモバイルオーダーもあります。

注文と予約は、別々の2本の流れで動きます。

注文・予約流れ
注文の流れ1.お客様がLINEでメニューを注文する
2.注文内容や来店日時などが顧客データとして蓄積される
3.来店回数や注文内容に応じたメッセージを配信できる
予約の流れ1.お客様がLINE公式アカウントの「予約」ボタンから入る
2.トレタ予約台帳をご利用の場合、予約がリアルタイムで自動登録される
3.お客様は会員登録や電話番号の入力なしで予約を完了できる
注文と予約の2本の流れの図解。注文ルートでは、お客様がテーブルのQRコードからモバイルオーダーで注文し(注文はLINE登録なしでも利用可能)、注文履歴が顧客管理(CRM)に蓄積されて友だち追加者へ最適なメッセージを配信し、再来店を促すリピート循環をつくる。予約ルートでは、お客様がLINE公式アカウントの「予約」ボタンから予約し、トレタ予約台帳へリアルタイムで自動登録される。店舗側はメッセージ配信とトレタ予約台帳を一元確認できることを示す

注文と予約の2本の流れで考えると、各機能の役割を整理しやすくなります。次に、公式情報で確認した機能を一覧にします。

公式情報で確認した機能と確認日の一覧

2026年10月21日に、LINEヤフーとトレタの公式発表などで確認した内容を一覧にします。

機能確認できた内容確認元
モバイルオーダーLINEから料理を注文。多言語翻訳に対応LINEヤフー発表
POS・ハンディ会計と注文受付の基本機能LINEヤフー発表
CRM・配信注文履歴をもとにメッセージを配信LINEヤフー発表(2026年6月)
トレタ連携「LINEで予約」とトレタ予約台帳の連携は2026年8月に開始。注文データを含む連携は今後の予定トレタ発表(2026年8月)、LINEヤフー発表(2026年2月)

出典:LINEレストランプラスとCRMオプションの提供開始のお知らせ|LINEヤフー for Business(2026年6月23日)、LINEレストランプラス|LINEヤフー for Business(最終閲覧日2026年10月25日)

POS・ハンディといった現場で必要な基本機能も備わっています。料金や連携の範囲は更新される場合があるため、申込前にもう一度公式ページを見ておくと安心です。

LINEレストランプラスを検討する店主の本音

比べる前にお店の悩みを言葉にしてみましょうと伝える見出し画像

LINEレストランプラスを検討する店主の悩みは、手数料・電話対応・常連づくり・大手の慎重さといった点に集まりやすいと考えられます。共感するものがあるなら、機能を比べる前に自店の悩みを言葉にしておくと選びやすくなります。

ここでは、4つの悩みを順に見て、サービスが答えられる範囲を確かめます。

予約サイトの手数料が重く感じる理由

予約サイトの手数料は、満席の日ほど重く感じます。席は埋まっているのに、手元に残る利益が想像より少ないからです。

たとえば、お客様1組ごとに送客手数料がかかる予約サイトで満席になると、売上は立っても取りぶんは小さくなります。トレタの発表でも、送客手数料を伴うグルメサイトへの依存は長く課題とされてきたと説明されています。

その点、LINE公式アカウントの「LINEで予約」経由の予約は、送客手数料が0円です(予約システムなどの利用料は別途かかります)。

では、LINEにすれば新規客も集まるのでしょうか。結論は、LINEで店を見つけてもらう入口は別に用意する必要があるため、手数料の話と集客の入口は分けて考えることが大切です。

次に、電話対応の負担を見ていきましょう。

電話対応で仕込みが止まる日々の悩み

仕込みの最中に電話が鳴ると、手を洗って出るうちに段取りが崩れます。聞き取った内容を台帳に書き写す作業も残ります。

トレタ予約台帳をお使いの店舗なら、「LINEで予約」連携をオンにすると、LINE経由の席予約が台帳に自動登録され、電話予約やほかのネット予約とまとめて管理できます。書き写しの手間が減るだけでも、仕込みの流れは守りやすくなります。

ただし、電話が完全になくなるわけではありません。電話が鳴る回数を減らす、と捉えると期待がずれにくいでしょう。

予約が増えてもリピーターが増えない課題

予約が増えることと、常連が増えることは別の話です。ここに多くの店主が引っかかります。

トレタの解説では、新規顧客の獲得はリピーターより集客コストがかかるとされ、リピーター集客の重要性が語られています。

LINEの友だちになってもらえば、来店後も連絡を届けられます。一方、予約サイト経由では、お客様との接点が店に残りにくい場合があります。サイトごとの規約で決まるため、自店の契約で顧客情報がどう扱われるかを一度確認しておくと安心です。

大手参入に慎重になる飲食店の理由

大手の飲食チェーンほど、既存のシステムを替える手間が大きく、新しいサービスの導入には慎重になりやすいとされています。日経クロストレンドでは、ある大手居酒屋チェーンが、既存の予約システムとの兼ね合いから、当面は導入の予定はないと答えています。

理由は、すでに予約システムを運用していて、入れ替えの手間とコストが大きいためです。

ある大手居酒屋チェーンは導入に慎重だ。「すでに予約システムを運用しており、レストランプラスを使うにはシステムのリプレースが必要になる。手間やコストが大きく、当面は導入を考えていない」(広報担当)

引用元:LINEヤフーが飲食店DXに本格参入 大手飲食は導入に慎重も中小に勝機|日経クロストレンド(最終閲覧日2026年10月25日)

同じ記事の見出しにあるとおり、大手が慎重に構える一方で、中小には勝機があると報じられています。

小さな店は、大幅な変更が少ないぶん、試しやすい面があります。慎重になるのは自然なことです。迷いがあるからこそ、申込の前に確かめたい点が見えてきます。

LINEレストランプラスの料金と費用の考え方

月額だけじゃなく総額で見ると選びやすくなりますと伝える見出し画像

LINEレストランプラスの利用料は2026年10月時点で非公表です。実質初年度0円・2年目半額は、2026年6月〜2027年3月に2年契約で申し込んだ場合のプラン費用が対象で、3年目以降の料金は公式ページに記載がありません。

このキャンペーンを使う場合も、3年目以降の費用を先に確認しておくと安心です。ここでは、確認項目、総額の比べ方、公式情報の確認手順、解約とデータの扱いを順に解説します。

月額・初期費用・手数料の確認項目

金額が非公表だと比べようがない、と感じるかもしれません。見積もりで聞く項目を先に決めておけば、比較の土台はつくれます。

次の項目を問い合わせ時に確認しましょう。

  • 3年目以降のプラン費用(2年目は半額と公式に記載)
  • 初期導入費用に含まれる範囲(実質0円は上限・条件あり。2026年6月以降の2年契約が対象)
  • 導入前の現地調査費(公式に別途費用と記載)
  • 機材の扱い(プレゼントの条件と、返却や費用負担が生じる場合)
  • 決済手数料の有無と料率
  • LINE公式アカウントの配信通数にかかる費用

出典:LINEレストランプラス|LINEヤフー for Business(最終閲覧日2026年10月25日)

6つの項目に答えが返ってくれば、見積もりを比べる土台ができます。

予約サイトの手数料と総額で比べる方法

比べるときは、月額だけでなく総額で見ます。総額は次の6つの合計です。

  • 月額費用(プラン料金・利用料など、毎月固定でかかる費用)
  • 初期費用
  • 決済手数料
  • 配信の費用
  • 予約サイトの手数料
  • 電話や転記に使う時間(人件費に換算した費用)
費用の総額の内訳の図解。月額費用だけに注目すると実際の負担額を見誤るため、契約前に見積もりやすいグループAの基本コスト4つ(毎月発生する月額費用、導入時に一度だけ払う初期費用、決済ごとに発生する決済手数料、メールやLINEなどの配信費用)と、見落としがちなグループBの隠れコスト2つ(予約件数に応じて発生する予約サイトの手数料、時給×作業時間で換算される電話対応や転記に使う時間コスト)を、1年間など同じ期間で合計した真の総額で比較・検討することを示す

LINE公式アカウントの料金は、2026年10月時点の公式情報で公開されています。月額0円・5,000円・15,000円(税別)の3プランで、無料メッセージは200通・5,000通・30,000通です。

プラン月額(税別)無料メッセージ追加配信
コミュニケーション0円200通不可
ライト5,000円5,000通不可
スタンダード15,000円30,000通可

出典:料金プラン|LINE公式アカウント(LINEヤフー for Business)(最終閲覧日2026年10月25日)

通数は、友だち数×配信回数で数えます。たとえば150人に月4回配信すれば600通で、無料の200通を超えます。友だち300人に月4回なら1,200通になり、ライトプランが必要になります。

総額で並べると、自店に必要な機能と費用の釣り合いが見えてきます。

次は、公式情報の確認手順です。

2026年10月時点の公式情報の確認手順

キャンペーンの条件は、申込前に公式ページの原文で確かめると正確な情報をつかみやすくなります。手順は次のとおりです。

  1. LINEヤフーの公式ページ(共催の場合は提携先の公式ページも含む)で、キャンペーンの注意事項を読む
  2. 個別見積もりが必要な場合は、公式ページに記載の問い合わせ窓口から、自店の規模での見積もりをもらう
  3. 申込期間を確認する
  4. 契約書面で、解約と機材返却の条項を読む

対象期間や条件は予告なく変更・延長されることがあり、申込状況によっては期間内でも終了します。申込前に公式サイトの最新の注意事項を確認しましょう。

解約条件とデータの扱いを先に調べる

2年契約なら、途中で解約したいときに困るのではないか。そう感じる店主もいるでしょう。だからこそ、やめるときの条件を契約前に読んでおくことは大切です。

契約終了時やキャンペーン適用条件を満たさない場合、機材の返却や費用の負担が発生することがあります。なお、月額費用は返金されません。

顧客データの扱いも、契約前に質問しましょう。利用中や解約後に注文履歴を書き出せるかどうかは、公式ページで確認できませんでした。契約前にLINEヤフーへ確認し、必要なら解約前に出力しておきましょう。

答えがはっきりしないまま申し込まないことが、堅実な進め方です。

LINEレストランプラスとLINE公式アカウントの選び方

無料プランで足りる店もちゃんとありますと伝える見出し画像

LINE公式アカウント単体とLINEレストランプラスのどちらを選ぶかは、店の課題で決まります。注文と会計の手間が重いならLINEレストランプラス、顧客リストを自分で育てたいならLINE公式アカウント単体から始める選び方が合います。

ここでは、課題の書き出し方、3軸の比較、向き不向き、Lineupとの併用、メリットと注意点の5点を順に解説します。

どっちがいいかは店の課題で決まる

LINEレストランプラスはLINE公式アカウントに追加して使うオプションなので、「どちらが優れているか」ではなく「今何が必要か」で選びましょう。

席での注文受付や会計の負担が課題なら、LINEレストランプラスがおすすめです。お知らせとクーポンで常連を育てたいだけなら、LINE公式アカウントの無料プランで足ります。

たとえば「ランチの注文を取る人手が足りない」という課題があるなら、LINEレストランプラスが候補です。課題を書き出すと、判断しやすくなります。

課題が見えたら、次は3つの物差しで比べましょう。

顧客リスト・お金・選択の自由の3軸比較

3つの項目で比較してみましょう。どこに重点を置くかは、店ごとに違います。

項目LINE公式アカウント単体LINEレストランプラス予約サイト
顧客リスト友だちとして店に残る注文履歴も蓄積される契約・規約による
お金月額0円〜15,000円(税別・公式料金表)非公表(2026年6月〜2027年3月申込の2年契約でキャンペーンあり・公式)手数料が発生する場合あり
選択の自由やめやすい2年契約が前提(公式キャンペーン条件)契約による

顧客リストが店に残る点は、LINEを選ぶ大きなメリットです。ただし、LINEレストランプラスは2年契約なので、自由度ではLINE公式アカウント単体のほうが勝ります。

次に、店の特徴に合わせた向き不向きを見ていきましょう。

予約管理型と顧客づくり型の向き不向き

ここでは、予約の取りこぼしを減らす使い方を「予約管理型」、常連を増やす使い方を「顧客づくり型」と呼びます。

タイプ向く店先に整えること
予約管理型満席の日の取りこぼしを減らしたい店予約台帳との連携
顧客づくり型常連の来店間隔を縮めたい店注文データでの配信

たとえば、予約が週末に集中するバルなら、台帳との連携を先に整えるほうが効果が見えやすくなります。ランチ中心で常連客が定着している店なら、注文データをもとにした既存客向けの配信が効く場面が多いです。

自店の忙しい時間帯と暇な時間帯がどこにあるかで、先に着手することが決まりやすくなります。続いて、Lineupと併用する場合を見ていきます。

Lineupと併用する場合の考え方

Lineupは、LINE公式アカウント上でネットショップを開設・運営できるサービスです。費用は次の3つがかかります(2026年10月時点)。

  • 月額固定費:3,000円(税込、スタンダードプラン。初回30日間無料)
  • システム利用料:注文金額の1.5%
  • 決済手数料:PayPay 3.8%、クレジットカード 3.6%(各決済会社への支払い)

店内注文はLINEレストランプラス、お取り寄せや予約販売はLineup、と役割を分ける使い方が考えられます。Lineupは、販売開始日時と終了日時を決めた予約販売に対応しています。

LINE上のサービスにまとめるメリットと注意点

LINE公式アカウント、LINEレストランプラス、Lineup。店のお客様とのやり取りから注文、販売までを、LINE上のサービスでそろえる選び方があります(Lineupは、LINEヤフーの公式パートナーである株式会社Lineupが提供するサービスです)。

LINE上で完結する手軽さがある一方で、あとから条件や使い方を変えにくくなる面もあります。ここでは、そのメリットと注意点を整理します。

メリット・注意点内容
メリット・お客様が使い慣れたLINEで完結する手軽さ
・メニュー設定などの導入前の初期サポートから、導入後の立ち上げ支援までをLINEヤフーが一貫して提供(「LINEレストランプラス」の場合)
注意点・予約・注文・顧客管理のデータや契約窓口がLINEまわりのサービスに集まる
・便利さと引き換えに、契約や料金の条件を変えにくくなる場合がある

メリットと注意点はセットで見ましょう。便利さを取るのか、変更のしやすさを取るのかも、選ぶときの分かれ目です。

お取り寄せや予約販売をLINEで受けられると、店内注文とは別の売上の入口をつくれます。商品名や価格を登録するだけで開設できるLineupの機能を、一度確認してみましょう。

デザインやプログラミング不要

Lineupの機能を詳しく確認する

カード・PayPay・Paidy対応

LINEレストランプラスを小規模店で始める手順

最初は1つだけに絞れば気持ちが軽くなりますと伝える見出し画像

LINEレストランプラスは、1つの業務に絞って始めると小規模店でも始めやすいです。電話予約の削減か、再来店の案内のどちらか1本に絞るのがおすすめです。

ここでは、受付開始の流れ、友だち集め、運用の分担、導入時期の順に説明します。

LINEで予約を受け付けるまでの流れ(「LINEで予約」)

ここで説明する予約の手順は、LINEレストランプラスではなく「LINEで予約」のものです。

LINEで予約を受け付けるには、予約台帳との連携がカギになります。設定はむずかしそうに見えますが、中心はトレタ予約台帳アプリの設定画面で連携をオンにする操作です。手順は次のとおりです。

  1. LINE公式アカウントを開設する
  2. 予約台帳(トレタ予約台帳など)の契約状況を確認する(「LINEで予約」は飲食店向けの連携です)
  3. トレタ予約台帳アプリの設定画面で連携をオンにする
  4. LINE上の「予約」ボタンの表示を確かめる
  5. 電話予約と二重にならないよう、受付枠を決める
LINEで予約を受け付けるまでの5ステップの図解。ステップ1で店舗用のLINE公式アカウントを開設し、ステップ2でトレタ予約台帳の契約状況を確認して未契約なら事前に申し込み、ステップ3(最重要)でトレタ予約台帳アプリの設定画面から「LINEで予約」との連携スイッチをオンにし、ステップ4でトーク画面上に「予約」ボタンが正常に表示されているか確認し、ステップ5(最重要)でダブルブッキングを防ぐため電話予約と重複しないLINEの受付枠・席数を決めることを示す

トレタ予約台帳の利用料金とLINE公式アカウントの契約プランの費用は、別にかかります。トレタ予約台帳の利用料金も、総額に入れておきましょう。

友だちが少ない段階から始める方法

友だちが少ない時期は、お客様に会える場所にQRコード(スマホで読み取るとページを開ける四角い図形)を置くところから始めれば十分です。

Lineupを使う発酵パン工房マルショウは、ホームページなどのQRコードから友だち登録をしてもらい、トーク画面から購入してもらう形をとっています。

また、パンハサム イオンモールかほく店が、InstagramのプロフィールやストーリーにLINEへのリンクを貼っています。

入口は、次の2つを用意します。

  • 店内:席やレジ横にQRコードを置く
  • SNS:プロフィールやストーリーにLINEへのリンクを貼る
飲食店の店内に置いたQRコード付き卓上POPのイメージ2枚。左はテーブル席のメニュー横に置いた「スマホでかんたん注文」のQRコード、右はレジ横に置いた「公式アカウントを友だち追加でお得な情報をお届け」のQRコード

※イメージ

入口を2つ用意すれば、少ない友だちからでも始められます。次に、専任担当がいない店の運用も考えてみましょう。

専任担当がいない店の運用の分け方

専任がいなくても、分担を3つにすると回りやすくなります。1回の作業を小さく区切るため、仕込みやピークの合間の時間で進められます。

  • 朝の仕込み前:予約と注文の通知を確認
  • ピーク後:お客様からのメッセージに返信
  • 週1回:配信内容を決めて予約投稿

Lineupの事例では、パンハサムが商品登録や注文管理を主に店舗のパソコンで行い、外出時はスマホで操作しています。初期設定はLineupでお手伝いしました。最初の設定だけ外部に頼る方法もあります。

最後に、導入のタイミングを見極める考え方を確認しましょう。

導入するタイミングの見極め

「LINEで予約」の導入は、予約台帳の契約更新や閑散期に合わせると負担が軽くなります。電話が仕込みの時間を削っていると感じる店なら、早めの導入がおすすめです。

LINEレストランプラスを検討する場合は、プラン費用のキャンペーン(2026年6月〜2027年3月に2年契約で申込)の期限も目安になります。期限に追われず、自店の暇な時期に試験運用できる月を選びましょう。

LINEレストランプラスで顧客づくりを進める方法

全部を自動にしなくても続く形はつくれますと伝える見出し画像

LINEレストランプラスでの顧客づくりは、自動にする範囲を絞った店ほど続けやすくなります。ここでは、配信の型、30日の検証、機能の選び方を順に見ていきましょう。

再来店につなげるクーポンと配信の型

再来店の配信は、3つの型から始めると迷いません。以下は一例です。

  1. 来店の翌日に、お礼のメッセージを送る
  2. 前回と同じ料理に関連する新メニューを案内する
  3. 来店の少ない曜日に限定クーポンを出す

注文履歴をもとに、来店頻度や嗜好に応じた配信ができるのがCRM(顧客情報や顧客とのやり取りを一元管理し、売上向上やリピート促進につなげる仕組み)の強みです。

LINE公式アカウントの無料プラン(コミュニケーションプラン)は月200通までなので、友だち数が約50人なら月4回程度に絞ると無料枠に収まりますが、友だちが増えたら回数を減らすか有料プランを検討しましょう。

なお、LINEレストランプラスを契約しても、LINE公式アカウントの配信料は別にかかります。

30日で試す検証プランと撤退基準

配信数や反応が一定数あれば、30日で効果があるかどうかの手応えはつかめます。以下は進め方の一例です。

  1. 1週目:QRコードを席とレジ横に置き、LINE公式アカウントの友だち登録を案内する
  2. 2週目:予約か注文のどちらか1つだけをLINEで受ける
  3. 3週目:お礼配信とクーポンを1回ずつ送る(クーポンの内容と期限は採算に合わせて設定する)
  4. 4週目:電話の件数、転記の時間、友だち数を振り返る
30日検証プランの4週間の図解。1週目は席やレジ横にQRコードPOPを置いて来店客に友だち登録を促し、2週目は現場の負担を防ぐため予約か注文のどちらか1つだけをLINEで受け付け、3週目は来店へのお礼メッセージと限定クーポンを1回ずつ送って反応を確かめ、4週目(最重要)は電話対応の減少や転記時間、増えた友だち数を集計して振り返り、最後に撤退基準と照らして「継続」か「縮小」かを決める。撤退基準は検証開始前にあらかじめ紙に書いて決めておくことを示す

撤退基準とは、効果が出ないときにやめる条件のことです。始める前に紙に書いておくとよいでしょう。たとえば「30日で電話予約の件数が減らなければ縮小する」のように、自店で測れる数字にします。

基準があると、やめる判断で悩みません。次に、自店に必要な機能の選び方を確認します。

機能一覧で自店に必要な機能を選ぶ

自店の悩みから逆算して、必要な機能だけを選びます。

悩み見る機能
注文を取る手が足りないモバイルオーダー、ハンディ
会計と売上の集計が重いPOS、売上・顧客管理
常連が増えないCRM、メッセージ配信
予約の転記が面倒予約台帳との連携

全部を使う必要はありません。悩みに当てはまる1つだけを選んで始めましょう。

LINEレストランプラスで失敗しない5つの確認点

つまずきやすい場所は大体決まっていますと伝える見出し画像

LINEレストランプラスで失敗しやすいのは、次の5つで、どれも申込前に確認できます。

  • 予約の二重管理
  • 手数料の見落とし
  • 解約後に顧客データを持ち出せるか
  • 担当者の負担で運用が止まる
  • 撤退基準の欠如

ここでは、5つを順に点検して、不安をはっきりした確認項目に変えます。

予約の二重管理で起きる取りこぼし

電話、予約サイト、LINEと予約の入口が増えると、同じ席に2組が入るおそれが出ます。

LINE経由の予約は、「LINEで予約」に対応した予約台帳(トレタやebicaなど)と連携すれば、電話予約やほかのネット予約とあわせて一元管理が可能です。

導入前に予約台帳をどれか1つに決めておけば、取りこぼしを防げます。切り替えるときは、電話やほかの予約サイトの受付は止めず、LINEの受付枠を少しずつ増やしていくと、既存の運用が止まりにくくなります。

手数料の発生条件を見落とす失敗

「LINEで予約」の予約手数料0円には、条件が付く場合があります。連携する予約台帳の契約プランによって異なる可能性があるため、自店が使う予約台帳の契約を確認しましょう。LINEレストランプラスの決済手数料は別途、問い合わせで確認します。

自店が使う予約台帳の契約で、手数料がどうなるかを見ておきましょう。公式の注記は、小さな文字まで読むのが重要です。

顧客データが自店に残らない失敗

顧客データの置き場所や扱いは、契約前に確認しておきたい項目です。

LINEレストランプラスの公開されている公式情報では、解約後に注文履歴を書き出せるかどうかを確認できませんでした。書き出せないという意味ではないため、契約前に問い合わせて書面で確認しておきましょう。

契約前に「顧客データを書き出せるか」を文書で聞いておきましょう。答えが曖昧なら、LINE公式アカウント単体から始める選択もあります。

運用が続かず止まってしまう失敗

運用が止まる原因として多いのは、担当者の負担です。配信は月4回、確認は朝とピーク後の2回、などと決めると続きます。範囲を広げすぎないことが基本の対策です。

最後に、撤退基準の決め方を確認しましょう。

慎重派の店主が先に決める撤退基準

撤退基準として、始める前に次の3つを決めます。

  1. 見直す日付(例:開始から30日後。商品や取引の性質に応じて調整)
  2. 見る数字(電話件数、転記の時間、友だち数)
  3. やめる条件(例:電話件数が減らなければ中止か縮小)

2年契約のサービスを選ぶ場合は、やめ方を契約の条項(解約可能な時期・違約金・更新条件)とセットで考えましょう。解約条件を知ったうえで試すことが、慎重な店に向いた進め方です。

LINEレストランプラスについてよくある質問(FAQ)

よくある質問を先にチェックしましょうと伝えるFAQの見出し画像

申込の前に気になりやすい、料金、予約、LINE公式アカウントだけで始められるか、小さな店でも使えるか、キャンペーンの期間について、短く答えます。ここまでの内容の確認にお使いください。

Q. LINEレストランプラスの料金はいくらですか。

2026年10月時点で、公式サイトにはプラン費用や初期導入費用の具体的な金額は掲載されておらず、キャンペーン内容(実質初年度0円など)のみが案内されています。2026年6月〜2027年3月に2年契約で申し込むと、プラン費用が実質初年度0円・2年目半額になります。3年目以降の料金は公式に記載がありません。

実際の金額は、問い合わせで見積もりを取りましょう。

Q. LINEレストランプラスで予約は受けられますか。

LINEレストランプラスの機能の中心は、注文・会計・顧客管理・配信です。予約は、トレタ予約台帳を利用している飲食店であれば、「LINEで予約」と連携して運用する形が公式に示されています(2026年8月提供開始、現時点では席のみ予約が対象)。

自店の予約をどこまでカバーできるかは、申込時に確認しましょう。

Q. LINE公式アカウントだけでも始められますか。

始められます。2026年10月時点で、コミュニケーションプランは月額0円で、月200通まで配信できます。友だちが増えたら、有料プランへの切り替えを検討しましょう。

Q. 小さな飲食店でも使えますか。

日経クロストレンドは、LINEヤフーの飲食店DX参入について、大手が慎重な一方、中小型店に勝機があると報じています。ただし、向くかどうかは自店の課題次第です。30日の検証で確かめるとよいでしょう。

Q. キャンペーンはいつまでですか。

プラン費用のキャンペーンは、2027年3月までの申込が対象です(2年契約が条件)。期間は変更・延長されることがあり、申込状況によっては期間内でも終了します。最新の内容は公式サイトで確認しましょう。

LINEレストランプラスのまとめ|費用・顧客データ・運用負荷の3点で自店に合うか判断しよう

LINEレストランプラスは、注文・会計・顧客管理をLINEに集約するサービスです。利用料は2026年10月時点で非公表で、実質初年度0円・2年目半額は、2026年6月〜2027年3月に2年契約で申し込んだ場合が条件です(LINE公式アカウントの料金などは別途かかります)。予約は別の仕組みとの組み合わせで考えます。

冒頭の不安は、次の3つの確認項目に置き換えられます。

  • 3年目以降の費用
  • 顧客データの行き先
  • 運用が続くか

手数料も、電話も、大手の慎重さも、確認すれば導入を判断できます。

まずは30日、1つの業務だけで試し、撤退基準を紙に書いておきましょう。やめ方まで決めて始めた店は、迷いなく次の一手を選べます。

お取り寄せや予約販売の入口をLINE上に小さくつくる場合は、初期費用0円のLineupがおすすめです。スタンダードプランは月額3,000円(税込、初月無料)で、売上の1.5%と各決済手数料が別途かかります(2026年10月時点)。詳細は機能紹介ページでご確認ください。

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会社名
株式会社Lineup
所在地
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目12番4号N&E・BLD.7階
電話番号
050-3700-7680
メールアドレス
cs(a)lineup.co.jp
主な事業内容
EC事業者向け決済ソフトの運営開発
Webシステムの受託開発、コンサルティング
ECサイトの運営